【実測比較】エジプトの通信手段はどれがベスト?eSIM・空港SIM・ローミング・ポケットWiFiをカイロで測定【2026年】

エーテル

「エジプトって、そもそもネット繋がるの?」

海外出張の準備を進めるなかで、渡航先がエジプトと決まった瞬間、最初に不安を覚えるのは治安でも食事でもなく「通信環境」ではないでしょうか。地図が開けなければ移動できず、ビデオ会議が途切れれば仕事になりません。にもかかわらず、エジプトの通信事情を「実際に測った数字」で語っている情報が見つかりませんでした。

エジプトで使える通信手段は、大きく次の4つです。

  • 日本から準備できるeSIM(今回はAiraloを使用)
  • 日本キャリアの海外ローミング(今回は楽天モバイル)
  • レンタルのポケットWiFi(今回はGlobal WiFi)
  • 現地空港で購入するSIM(Orangeなど)*今回は未検証

2026年6月のカイロ出張で、この3つを実際に持ち歩いて速度を測り、比較してきました。良い部分も悪い部分も、すべて数字でお見せします。

エーテル

エジプト訪問はいろいろ不安はありましたが、そのうちの一つであるインターネット環境についてお伝えします!

エジプト・カイロのレストラン街。検索やマップの使用にもインターネットは必須!
目次

先に結論:使い方別のおすすめ

細かいデータは後述しますが、忙しい方のために結論から示します。

こんな人におすすめ 手段
短期・一人・着いてすぐ使いたい eSIM(今回はAiralo)
長期滞在・大容量を安く使いたい 空港購入のSIM
パソコンでの作業中心/アップロード多め eSIMテザリング or レンタルポケットWiFi
楽天モバイル契約者 楽天ローミング+eSIMの二枚持ち

今回カイロで4手段を実測した結論として、筆者のような「短期・一人・到着後すぐ動きたい」出張者には、総合的にeSIM(今回はAiralo)が最もバランスが良いという結果でした。下り速度が速く、SIMの差し替えも不要で、日本の電話番号も生かせるためです。以下、その根拠をすべてデータで説明していきます。


実測データ全公開

今回は3日間1GBのプランを2回購入しました。

今回テストしたAiralo eSIM:3日間・1GBを2回購入(計2GB)
950円 x 2 = 1,900円でした。

1. カイロ空港 eSIM vs 海外ローミング

Airalo(Orange)
AiraloのSpeedtest結果
下り(Mbps)
236.32
上り(Mbps)
22.98
Ping(ms)
160
楽天ローミング
楽天ローミングのSpeedtest結果
下り(Mbps)
47.70
上り(Mbps)
16.66
Ping(ms)
351

同じ場所で2分違いに測った結果です。eSIM(Airalo)は下りで楽天ローミングの約5倍、応答速度(Ping)も半分以下でした。下り236Mbpsは、動画会議も地図も複数タブのブラウジングも待ち時間なくこなせる水準で、日本で普段体感する速度と比べても見劣りしません。「エジプトの通信は遅い」という漠然としたイメージは、少なくともここでは当てはまりませんでした。

カイロ空港に到着したその瞬間、これだけのスピードが出る安心感をあなたにお伝えしたいです!

2. カイロ市内 ギザ ホテル eSIM vs ローミング vs ポケットWiFi

次に、3つの主要手段を、まったく同じ場所・同じ時間帯で測り比べました。
こちらナイル川の東側、ギザの三大ピラミッドを望むホテルエリアでの通信です。

Airalo eSIM
Airalo eSIMの結果
下り(Mbps)
67.34
上り(Mbps)
0.06
Ping
185
楽天ローミング
楽天ローミングの結果
下り(Mbps)
36.38
上り(Mbps)
3.10
Ping
368
ポケットWiFi
ポケットWiFiの結果
下り(Mbps)
6.57
上り(Mbps)
9.61
Ping
167

読み取れることを整理します。

下り速度は、eSIM(Airalo)が最速でした(67.34Mbps)。楽天ローミングの約1.8倍、ポケットWiFiと比べれば約10倍です。地図・動画・資料のダウンロードなど「受け取る」通信が中心なら、eSIMが最も快適という結果になりました。

一方で正直に書くと、この場所・この時間帯では、eSIMの上りが0.06Mbpsまで落ち込みました。この場所ではブラウジングや地図の検索などをしていましたので特に困ることはありませんでしたので正直なところ気づいていませんでした。
同じ瞬間、ポケットWiFiの上りは9.61Mbps出ていたので、「今すぐ大きな写真を送りたい」ような場面に限れば、ポケットWiFiに分があったのも事実です。ただしポケットWiFiは下りが6.57Mbpsと遅いうえ、端末を持ち歩き・充電し・帰国後に返却する手間がついて回ります。

なお、実際に宿泊したホテルの固定回線WiFiは、下り31.86/上り24.87Mbps/Ping 6msと快適でした。ホテルの固定回線が当たれば十分速い一方、海外のホテル事情はやや運の要素があります。


空港で入手出来るSIMはどうか

「空港でSIMを買えばいいのでは?」という選択肢も検証します。カイロ国際空港のSIM売り場で、実際の料金表を撮影してきました(Orangeの5Gプランです)。

預け荷物を受け取る回転ベルトがあるエリアにありました。早朝3時頃にも関わらず店員さんもいました。

カイロ空港・SIM(Orange)の料金(2026年6月時点)

データ量 料金(EGP) 円換算の目安
40GB 536 約1,600円
57GB 700 約2,100円
75GB 1,129 約3,400円
102GB 1,558 約4,700円

料金表には「有効期間28日・更新可能」「支払いはエジプトポンド現金またはカード」と記載がありました。物理SIMの評価は、次の3点に整理できます。

価格:GB単価は現地購入SIMが圧倒的に安い。 40GBが約1,600円=1GBあたり約40円で、大容量ほど単価は下がります。eSIMは1GBあたり数ドル(数百円)の水準なので、データ量あたりの安さでは現地購入SIMが十数倍以上有利です。長期滞在・大容量なら、物理SIMの経済性は魅力です。

手間:カウンターでの登録が必要。 パスポート提示と登録待ちが発生します。筆者が立ち寄った時間帯はスタッフ1名・利用客も1名で行列はありませんでしたが、これは時間帯次第。便が重なる時間などで状況が変わり得ます。

リスク:混雑や閉店。 到着時間によってはカウンターが混雑・閉店している可能性もあり購入できないリスクがあります。また物理SIMであった場合、差し替えれば日本のSIMを紛失する危険も伴います。

総じて、長期滞在で大容量を安く使いたい人には物理SIMが有力。一方、短期で到着後すぐ動きたい人には、登録の手間とリスクがネックになります。

この大容量と価格はとっても魅力に思いましたが、出張のようなネットワークにつながることがクリティカルな場面では「出たとこ勝負」なオプションを取ることは危険だと考えています。


海外ローミング(楽天モバイル)はどうか

日本で楽天モバイルを契約している方には、「海外ローミング(2GB/月)で足りるのでは?」という選択肢もあります。

今回もローミングは実際に使用し、エジプトでも問題なく繋がりました(空港で下り47.70Mbps、市内で36.38Mbps)。地図もメッセージも十分こなせる速度でした。

もう一点、実体験からの補足です。筆者はこれまでの渡航で、着陸後に楽天のローミングがすぐ繋がらなかった経験を何度かしています。そのため、確実性を優先するなら、ローミングは「保険」に回し、主力はeSIMにしておくのが安心です。加えて、eSIM運用(日本のSIMを抜かずにデータ回線だけ追加)なら、日本の電話番号を生かしたままSMS認証を受けられます。UberやWiseなど、日本の番号宛SMSを求めるサービスを使う人には見逃せない利点です。

エーテル

楽天モバイルがあればそれで事足りる経験も何度もしています。それぐらい海外出張を繰り返す方には楽天モバイルは有用と考えています。しかし、着陸し機内モードをOFFにして10分経ってもつながらない・・・という経験もあり、私は必ずバックアップのeSIMを準備しています


【eSIMを選ぶ人向け】Airaloの購入と設定手順

比較の結果eSIMを選ぶなら、設定はシンプルです。慎重な方のために、実際のアプリ画面を挟みながら順に見ていきます(設定タイミングの詳細は別記事もどうぞ)。

STEP1|エジプトのプランを購入する Airaloアプリ(またはWeb)でエジプトを選び、プランを購入します。

STEP2|eSIMをインストールする 購入後の案内に従って、eSIMを端末にインストールします。

STEP3|現地でデータ通信をオンにする カイロ到着後、そのeSIMのデータ通信をオンにすれば完了です。

ポイントは、設定を日本出発前に済ませておくこと。eSIMのインストールには通信環境が必要なため、現地に着いてから設定しようとすると、空港のWiFiに繋がるまで手続きを始められません。安定した回線で開通直前まで準備しておくのが安全です。なお、今回も設定でつまずく点はなく、ノートラブルで開通しました。

エーテル

SIMをオンにする、データ通信をオンにする、データローミングをオンにする、この3点が確認できていればほぼ大丈夫です。


よくある質問

結局、eSIMとポケットWiFiはどっちがいい?

私は簡単で価格もオトクなeSIMが第一選択です。ただし、「スマホのバッテリを使うのを避けたい」などの理由があればポケットWiFiも選択肢に入るという考え方です。
今回同じ場所で測った結果、下り速度はeSIM(67Mbps)がポケットWiFi(6.57Mbps)を大きく上回りました。eSIMは端末の持ち歩き・充電・返却も不要です。一人の短期出張でスマホとテザリングが中心ならeSIMが身軽で快適。「スマホのバッテリの消耗や発熱が気になる」や「スマホの設定が面倒」いう場合はポケットWiFiも選択肢になります。

テザリングは使える?

使えました。実際に試しましたが問題なし。PCやタブレットを併用する出張でも安心です。

5Gには繋がる?

日本同様、5Gの電波圏内であれば接続可能です。

カイロ以外(ギザ・観光地)でも使える?

今回の行動範囲(カイロ空港〜市内)では、eSIMは問題なく接続できました。エジプト四大キャリアのひとつであるQrangeの電波を掴んでいたので、他のちいきでもほぼ問題ないと推測します。

何GBあれば足りる?

今回は3日間/1GBを使い切って1回追加し、楽天無料分の2GBを加えて計およそ4GBで足りました。地図・メッセージ・SNS中心なら、一日1GB程度あれば安心かと思いますが、業務でクラウドとのファイル通信を頻繁に行う場合はこの限りではアリません。実際はアプリの残量画面を見ながら追加できるので、切れたら追加というような運用も可能です。
データ通信量を気にしたくない場合にはデータ無制限プランを選ぶのがストレスがないかもしれません。


まとめ:使い方で選べば失敗しない

2026年6月のカイロ出張で、4つの通信手段を実測比較した結論です。

  • 短期・一人・すぐ使いたいなら → eSIM(下り最速・SIM差し替え不要・日本で使用している番号も接続/維持可能)
  • 発熱や電池の心配でどうしてもスマホのテザリングを使用したくない場合 → ポケットWiFi
  • 楽天契約者なら → ローミングを保険に、主力はeSIMの二枚持ち

いずれの手段も「繋がる」こと自体は確認できました。そのうえで、筆者のように短期・一人で、到着後すぐ動きたい出張者には、総合的なバランスでeSIMが最適というのが今回の結論です。空港で236Mbps、市内でも安定した下り速度が出て、SIMの差し替えもなく、日本の番号も生かせる——通信を不安視していた出発前の自分に、「空港も市内も心配いらない。ただし上りだけ頭の片隅に」と伝えたい実感でした。

結論でお伝えした通り、カイロ到着直後から確実・安全に通信を確保したい方には、日本で事前設定できるeSIM(Airalo)が総合的に扱いやすい選択肢です。

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※アプリは完全日本語対応です。設定に通信が必要なため、日本出発前のセットアップを強くおすすめします。


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