出張でマイルは貯めていいの?確認したい3つのこと
2017/06/27
みなさんこんにちは、July(@July_goenjoy)です。
海外出張が決まった皆さん、準備はいかがですか?
海外出張は会社にとっては大きな投資です。
是非とも成果を出して下さい!
さて、海外出張といえば飛行機ですね。(国内出張でも場所によっては飛行機ですね)
飛行機といえば気になるのがマイル。
私は1年で33万マイル程度貯めましたが、貯める前に一つの疑問がありました。
今回はその疑問「海外出張のマイルは貯めていいの?」について考えてみました。
そもそもマイルとは?
以前、私の好きな番組アメトーークで「旅芸人in the world」という回がありました。
旅芸人in the world|アメトーーク!|テレビ朝日
人気番組、世界の果てまでイッテQ!などで海外ロケにたくさん行っているイメージのある出川哲朗さんは129万マイルも保有していました!!
そう、海外に行くために飛行機に乗るとマイルが貯まるのです。
そして、そのマイルは航空券に変えたり、商品に変えたり、各種ポイントに変えたりと、様々な使い道があります。
例えば東京からニューヨークに出張するとどのくらい貯まるのでしょうか?
画像 ANA公式サイトより引用
URL: https://www.ana.co.jp/amc/reference/tameru/flightmile/int/chart.html
ANAのサイトで調べてみると、片道で6,723マイルも貯まるんですね!(積算率100%の場合)
おそらく海外出張の場合、エコノミーの割引運賃が多いと思います。
積算率50%でも3,361マイルも貯まりますね。
*ちなみにマイルの歴史や背景はとっても興味深いのですが、本題から逸れそうなので今回は触れません。
ここで私が思ったのは、「海外出張のマイル、個人で貯めていいの?」です。
言うまでもなく、海外出張は会社のお金を使って行くものです。
しかし、その結果貯まるマイルは上に書いた通り個人的に使えてしまいます。
考え方によっては横領とも言えてしまうのでは!?少し怖いですね。
考えるべき3つのポイント
そんな疑問を解決するため、以下の3点から考えてみました。
- 法律
- 航空会社の規定
- 会社の規定
法律
横領の恐れがあるかもしれないと言いましたが、そもそも横領罪とは何でしょうか?
専門家ではありませんので、分かりやすさを求めてWikipediaで調べてみました。
横領罪(おうりょうざい)は、自己の占有する他人の物を横領することを内容とする犯罪。広義の横領罪は、刑法第二編「罪」- 第三十八章「横領の罪」(252条〜255条)に規定された犯罪すべてを指し、狭義の横領罪は、刑法252条1項に規定される罪(単純横領罪)のみをいう。自己の物であっても、公務所から保管を命ぜられた場合にこれを横領したときには、横領罪が成立する(刑法252条2項)。
ー引用ー
「”横領罪”」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より。
“最終日付(2017年2月20日 (月) 04:45)” UTC
URL: https://ja.wikipedia.org/wiki/横領罪
分かりやすさを求めたWikipediaを読んでも、まだハードルが高かったです。
簡単に言うと、他人のものを自分のものにしてしまう、という感じでしょうか。
例えば会社から管理を任されているお金を自分のポケットに入れてしまうと、これは完全な横領ですよね。
ではマイルは??
ここで考えなければならないのは、そもそもマイルって誰のもの?という点ですね。
航空会社の規定
では、航空会社はどのように規定しているのでしょうか?
18条 フライトマイル積算の条件
A:JMBのフライトマイルは、JALおよび提携航空会社の指定された区間および積算対象運賃で購入された会員本人名義の航空券(有償航空券)により、会員本人が規約・運送約款等の条件に従ってご搭乗いただいた場合に限り、当該航空券に基づいて積算されます。
ー引用ー
JALホームページ JMB一般規約より一部引用。
URL: https://www.jal.co.jp/jalmile/kiyaku/
そもそもマイルは個人向けのサービスのようです。
ですので、マイルは個人の所有物と言えるかもしれませんね。
もしマイルを企業に付与するとどうなるでしょう?
社員が海外出張に行くたびにマイルが貯まりますから、その分割引になるとも考えられます。
もし特典航空券で社員を出張させるとすると、航空会社の儲けはありません。
また囲い込みの観点で見ても、マイルの仕組みだけで他社を使わせないようにするのは現実的には困難でしょう。
航空会社から見ても、マイルは個人に付与した方が良いように思えませんか?
会社の規定
次に気になるのは会社がどう規定しているかです。
興味深い記事を見つけました。
●会社のルールがあるか、確認しよう
「飛行機のマイレージを例に考えてみましょう。たとえば、出張時の飛行機で、個人のマイレージカードを使った場合、ポイントが付与されるのはあくまでも個人です。航空運賃の実質的な負担者が会社であったとしても、そのポイントが当然に会社に帰属することにはなりません。
したがって、仕事で貯まったポイントを私的に利用したとしても、当然に罪に問われたり、懲戒処分を受けるということにはならないと思われます」
ー引用ー
弁護士ドットコムニュースより
URL: https://www.bengo4.com/houmu/n_605
また、裏は取れていませんが、トヨタや日産は「出張で取得できるマイルは管理していない」という情報もWeb上でいくつか見つかりました。
単純に取得できるマイルのみを考えたら企業は管理した方がいいのかもしれません。
しかし、現実問題それは可能なのでしょうか?
担当部署、規約策定、関連システムの導入、定期的な真偽の確認・・・実際に企業で個人のマイルを管理しようとするとかなりのコストがかかることが容易に予測されます。
マイルはそもそも航空会社から個人に付与されるものです。
会社がお金を払っているとはいえ、別に損をしているわけではありません。
ですので、マイルに関しては個人に任せている企業が多いのかもしれませんね。
ちなみに私の会社ではマイルに関する規定はありませんでした。
むしろ海外出張のチケットを手配する際に「航空会社のマイレージ会員番号を教えてください」と聞いてくれます。
おそらく上の理由でしょう。
一方、公務員は話が違うようです。
地方公務員、国家公務員に話を聞いてみると、マイルを貯めること自体を自粛するようになっているそうです。
さて、今回は海外出張によって貯まるマイルについて調べて見ました。
あくまでも私の意見ですので、皆さんもご確認してみて下さいね。